通用しなくなった「地震の常識」―起きないはずのエリアで大震災

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福島沖でも動かないと見られてきた断層が…

   断層に関する常識も変わったという。原子力安全・保安院で活断層の評価をしている産業技術総合研究所活断層・地震研究センター主任研究員の吾妻崇は次のように指摘する。

   「3・11の地震の後、福島沖でマグニチュード7の地震が起きた。大地震に誘発された地震とみられているが、これまで動かないと見られていた活断層が動いた。動かないと思われていた断層も、大きな地震の後では動く可能性があるのではないかと、いまは考えられている。

   そうしたことを踏まえると、いままでの評価では、動かないとされていた断層が、福井県の敦賀原発建屋の真下には幾つもある。その近くには浦底断層という大きな活断層がある。そこで地震があると、動かないとされていた断層も動く可能性があり、評価の見直しをする必要があると考えている」

   古い常識で建てられている原発。玉川が「このまま原発を持っていていいのですか」と聞くと、古本は「どこで起きるか、知らないことがあるかもしれない。個人的にいえば、日本では原発はやめた方がいい技術だと思う」と言い切った。

文   モンブラン
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