初の「海外ドラマ」全部の役を一人で演じ分け
森圭介アナが「日本を代表する声優さんでした」と経歴を紹介したが、日本に海外ドラマが入ってきたとき、最初に吹き替えをやったのも滝口さんだったという。ドラマは「カウボーイGメン」。56年のことで、すべての役を1人で演じ分け、しかも生放送だそうだ。
テリー「ということは、声も変えて?」
森「女性の声もやった」
スタジオ「エーッ」
森「日本の吹き替え文化は、滝口さんから始まった」
テリー「草分けだね」
司会の加藤浩次「唯一無二の存在でしたよね。いまは(番組内容を)詰めていくようなのが多いなかで、のんびりしたのが好きだった」
テリー「いい声してたよな」
かくてまたひとつ、いぶし銀の味わいが消えた。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト