左手甲・小指下骨を負傷していたテニスのクルム伊達公子選手が8月28日(2011年)、ケガの経過の報告、および29日からはじまる全米オープン出場に前向きな考えでいることを明らかにした。
「不注意により起こしてしまった怪我を悔やんでも悔やみきれませんでした」
NYでセカンドオピニオンを求めた
最初のレントゲン検査で骨にヒビが入っていることがわかった。医師からは全治4~6週間を告げられると、冒頭のような思いがあふれ出したようだ。利き手の左手が使えないのは不便だったし、テニスができない、全米オープンに出場できないことが何よりも悔しい。
それでも、全米オープン出場は諦めきれなかったという。すぐにニューヨークへ向かったのは、セカンドオピニオンを求めるため。運良く専門医と知り合い、その医師は「全米オープンにギリギリ間に合うだろう」と言うのだ。絶望的な状況だったのが一転、腫れも少しずつひきはじめてきた。練習も再開した。
そして25日。再びレントゲン検査をしたら、医師からは「予想以上に回復していてヒビが入っていた骨はまだ完全ではないけど、まわりに骨がしっかり再生し始めているのでテニスをしても大丈夫」「US OPENでプレーしてもいい」とお墨付きを得たのだ。
はじめは出場できるか微妙だった全米オープン。伊達は「出場する方向で出来る限りのことはやり、火曜日(の試合)に備えます」と決意している。もっとも当日になってみないと、本当にコートに向かえるのかわからない。少しでもいい状態に回復することを信じるだけだ。