あまりに大きすぎた落とし穴―夫婦2人生き埋め窒息死

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   世の中、思いもよらぬことが起る。おととい27日(2011年8月)、石川県かほく市の大崎海岸で落とし穴に落ちて若い夫婦が死亡した。この落とし穴は妻が友人たちと掘ったものだった。

   亡くなったのは金沢市の会社員出村裕樹さん(23)と妻の里沙さん(23)。午後10時すぎ、2人は連れ立って海岸の砂丘に入って落とし穴に落ちた。上半身が砂に埋まっていた2人はおよそ1時間後に助け出されたが、意識がなく病院で死亡が確認された。窒息死とみられる。

背丈よりかなり深い2.5メートル

   落とし穴は2.4メートル四方、深さ2.5メートルと大きなもので、この日午後、里沙さんが友人数人と掘ったものだった。穴の底にはマットレスが敷かれ、上にはブルーシートをかけて砂で覆ってあった。夫婦はこの4月に結婚したばかりで、落とし穴は誕生日を迎える裕樹さんを驚かそうと掘ったという。

   消防などによると、ブルーシートを支えるために周囲に相当量の砂が積んであったらしく、2人が落ちた上にその砂がかぶさったらしい。現場取材したレポーターの西村綾子は「一見サラサラだが、実はかなり重い」と報告する。

   司会の加藤浩次「4月に結婚したばかりで、やあ、落ちたぁと楽しくやるはずが…」

   西村がスタジオで穴の大きさを再現してみせたが、これは大きい。とくに深さ2・5メートルは、西村の背丈より1メートル近く深い。ここへ2人は頭から落ちた。

   加藤「足から落ちればよかったのかもしれないが」

重たい砂が頭上から崩落

   と、キャスターのテリー伊藤が落とし穴を語り始めた。

「バラエティーで落とし穴やったことがあるが、普通は穴の向こうから声をかけるから、落ちる人は前を見てる。ところが、これは暗いところで下を見ながらだから、頭からいっちゃった。それとマットレス。2メートルも落ちたら、マットレスは効果ない。ウレタンとか柔らかいものでないと。またブルーシートより発砲スチロール」

   加藤「もっと抜けやすいものを使う」

   テリー「そういう知識はないだろうから。かわいそうだよね」

   勝谷誠彦(コラムニスト)「子どもの頃から砂山を作ったりして遊んでない。砂の怖さを知らないんですね。砂ってのは重くて緻密なものなんです。砂浜で砂をかけられただけでも動けないじゃない」

   テリー「2.5メートルは深すぎる」

   たしかに、これはいたずらの大きさを超えていたのだが、それをわかる人がいなかった。子どものときにもっと遊んでないといけないか…。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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