タイトルを守り、伝説の男になりたいと語っていた男子100メートルで世界記録を持つウサイン・ボルト(ジャマイカ)が、陸上世界選手権決勝でフライングを犯してまさかの失格となった。
0.104秒早かった!
ボルトがフライングをした瞬間をVTR見ると、素人の目にもボルトの動きだしは早い。フライングの瞬間、スタンドからレポートしていた高畑百合子アナの甲高い悲鳴が上がる。ボルトはユニホームを脱ぎ、天を仰ぐ。
キャスターの加藤シルビア「ボルト選手は0.104秒早く飛び出してしまったようです」 司会のみのもんたがジョークを飛ばす。
「スタンド中に悲鳴が上がったと聞いているが、高畑の悲鳴が一番大きかったのでは」
現地レポーターとしてその瞬間を目撃した北京オリンピック男子400メートルリレー銅メダルの朝原宣治と中継を結んだ。
みの「いったいボルトに何が起きていたの」
朝原「世界中が注目をしていましたから、それがプレッシャーになっていたかもしれません。今シーズンは体調が万全ではなく、その焦りがあった事も考えられます」
尻の位置いつもより高い異変
朝原の隣にいた高畑は、「朝原さんはスタート前にボルト選手の異変に気づいていました」と補足。
みの「どんなこと?」
朝原「体調の問題もあり、うまく集中できていないようでした。それと、スタートの姿勢のお尻の位置がいつもよりも少し高く、違和感を感じました」
今回から1回のフライングで失格となるルールが適用された世界陸上。ボルトはフライングの記録でも新たな1ページを書き込んでしまった。
文
ナオジン| 似顔絵 池田マコト