3・11危うく炎上まぬがれた千葉・市原の劣化ウラン33缶
最後に、朝日の「3・11首都圏はウラン燃焼寸前だった 新しい『放射能危機』放置された劣化ウラン」も注目記事である。東日本大震災の直後、千葉県市原市のチッソ石油化学五井製造所と隣接するコスモ石油千葉製油所で、液化天然ガスタンクが燃える大火災があった。大火災の炎は隣のチッソ石油化学へ延焼し保管倉庫を焼いた。その倉庫にあったドラム缶33本はかろうじて難を逃れたが、ドラム缶の中には総量765キログラムの劣化ウランが入っていたというのだ。もしこれが燃えていたら、取り返しのつかない放射能汚染を引き起こしていた。また、こうして放置された放射性廃棄物、または保管している研究施設は全国に数多くあり、その実体はわからないのだそうだ。これは下手なホラー映画よりもはるかに怖い話である。