早くもウソがばれた。一昨日の23日(2011年8月)、暴力団関係者との交際を理由に引退を表明したタレント島田紳助(55)は、記者会見で暴力団関係者へ手紙を送ったり、一緒に写真を撮ったりしたことはないと完全否定していたが、直筆の手紙や一緒に写った写真が見つかった。また、この暴力団関係者が指定暴力団山口組系の極心連合会会長であることや、10数年前のトラブルの内容もわかってきた。
次々明らかになる引退会見のウソ
一昨日から昨日にかけての動きを追った映像を見て、司会のみのもんたは「記者会見では本当のことを言っていなかったみたいだね」とため息をつく。取材キャスターの米田やすみは「うーん、結果的にそういう風になりますかね」と、なぜか自信ないような受け答え。コメンテーターの小松成美(ノンフィクション作家)は「男気を出して引退したのに、なぜウソをついたのか」と訝る。金井辰樹(東京新聞政治部次長)は「これからも新しい事実が出てくれば、紳助さんは説明責任を果たしていくべきだ」と厳しい。
あるときピタッとおさまった抗議活動
10数年前のトラブルは、関西のテレビ局の番組での発言を巡り、テレビ局に街宣車が来たというものだった。当時、同じ番組に出演していたジャーナリストの大谷昭宏が電話で説明する。
「本来は放送されないと思っていた部分が流れた。いわゆる愛国主義者とか国粋主義者という方々の逆鱗に触れるような部分がそのまま放送されてしまった」
かなり激しい抗議活動があったが、ある時、ピタッとおさまったという。ピタッとおさまったのは、極心連合会会長の働きがあったというわけだ。とすれば、浅からぬ関係と見られても仕方ないだろう。
今朝の朝刊では社説で取り上げた新聞社もあった。金井が「一昨日の会見では、紳助さん、潔いというニュアンスで受け止めた人もいたと思うが、紳助さんが『僕の中ではセーフ』と見るのは甘すぎるというのが各紙の論調だ」と解説。芸能人たちの間からは引退を惜しむ声が多いが、ここはけじめが必要だということだ。