島田紳助の突然の芸能界引退にテレビ局は大慌てだ。
「病気とかケガなら代役を立てるとか、後任を選ぶということは可能だけど、暴力団がらみですからね。本人が責任とって引退・降板すると身を引いちゃってるのに、収録してあるからと番組を流すわけにいかないでしょう。いくら前の収録だっていうお断りを入れても、テレビ局は暴力団問題を軽く考えていると批判の嵐ですよ」(民放キー局プロデューサー)
とにかくレギュラー番組が6本。それも1本をのぞけばすべてゴールデンタイムの放送だ。テレビ局としては視聴率が稼げる看板番組が、1週間に1本スポンとなくなってしまったのだ。きょう24日(2011年)の「クイズ!ヘキサゴン2」(フジテレビ系水曜よる7時)、日本テレビ系の28日放送「行列のできる法律相談所」(日曜よる9時)、29日放送「人生が変わる1分間の深イイ話」(月曜よる9時)は放送を中止し、別番組に差し替える。テレビ東京系の「開運!なんでも鑑定団」(火曜よる8時54分)の30日放送分は司会を代えて取り直したものを放送するが、24日ひるの再放送は別の番組に差し替えられた。TBS系「紳助社長のプロデュース大作戦」(火曜よる7時)は30日は「世界陸上」のためもともと放送がないためか、番組ホームページの「次回予告」欄も「今後の放送については検討しております」と表示されている。大阪のABC朝日放送「クイズ!紳助くん」(火曜よる11時17分)も次回については「調整中」だ。紳助が審査委員長をつとめ、12月に決勝大会が予定されているフジテレビ系の「THE MANZAI 2011」もどうなるかわからなくなってきた。
レギュラー番組ほとんど消滅
「なんでも鑑定団」は石坂浩二との2人司会だから続けられるとしても、そのほかは紳助のキャラでもっているような番組だ。「冠」が付いている番組はもちろん、紳助に代わるキャラで番組を制作するのは難しそうだ。
「悲惨なのは紳助軍団なんていわれていた若手の芸人たちですよ。番組から次々とはずされて、干乾しになるのは目に見えている。吉本頼みの番組制作も徐々に変わっていかざるを得ないでしょうね」(前出のプロデューサー)
漫画家のやくみつるは、紳助のキャラに代わりはいないとしながらも、「くりぃむしちゅーとか爆笑問題など次の世代が育っている」と見ている。(テレビウォッチ編集部)