大阪市天王寺区東高津町の公園など3か所から切断された遺体の入った一斗缶3つが相次いで見つかった事件で、大阪府警は22日(2011年8月)、缶の発見現場近くのマンションに住む無職・藤森康孝容疑者を死体遺棄容疑で逮捕した。藤森は犯行を否認し、「自分が殺したというなら、その証拠を見せろ」と開き直っているという。
冷蔵庫や冷凍庫に隠し続けた6年間
司会のみのもんた「気持ち悪い事件だよね。死体を切断するなんて、並みの神経では考えられない」
毎日放送の石波輝レポーターが捜査本部前から伝えた。
「被害者と見られている藤森の妻と息子は2006年4月に行方不明となり、翌月に藤森本人が警察に失踪届を出しています」
みの「ぼし5年前に殺されていたとしたら、今まで死体はどこに保管されていたの?」
石波「警察では冷蔵庫や冷凍庫に隠していたのではないかと見ています。一斗缶から見つかった遺体は足首や頭部などの身体の一部で、胴体などは未だに発見されていません」
犯行詳細は自供頼み
みのはコメンテーターの若狭勝(元東京地検特捜部副部長・弁護士)に「どうして、短時間の内に容疑者を割り出せたのか」と聞く。
若狭「見つかった大小の足首のDNA鑑定をしたところ、親子であることが分かった。そこで、捜査本部ではこれまで親子が同時に行方不明になっているケースの膨大な資料を調べ、容疑者に行き着いたようです」
みの「今後の捜査の展開はどうなるんですか」
若狭「現段階では死体遺棄容疑です。これを殺人罪までに持っていくには、司法解剖をして死因を突き止める必要がある。でも、死体のすべてが発見されていないので難しい。容疑者の自供が中心となり、裁判でひっくり返させられないためには、完全な取り調べの可視化が必要となる」