茨城の新米からセシウム―生産地表示このままでいいか?

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   やはり今年の新米にも放射能が…。茨城県は19日(2011年8月)、鹿島灘沿いの鉾田市で栽培された収穫前の玄米から放射性セシウムを検出したと発表した。

   検出されたのは、鉾田市内の水田で栽培されたコメ1キロ当たり52ベクレルの放射性セシウム。国の基準の500ベクレルの10分の1と微量だが、国の基準が曖昧なうえ、毎日食べる主食だけに人体の影響について心配になる。

精米で半減

   首都大学東京の大谷浩樹准教授は「玄米の段階では周りのヌカにセシウムが付いている可能性が高い。精米された段階ではヌカが落とされるのでセシウムの量も半減する。健康に影響が出る値ではない」という。

   しかし、農家は県全体のコメが風評被害で値崩れを起こすのではと困惑している。五つ星お米マイスターの資格を持つ県内の業者は、「出た地域だけでなく、県全体に風評被害が出てしまう可能性がある。回避するために、なになに県なになに地区ないなに町のコメというくらい、市町村単位で細かく発表してほしい」という。

   これは放射能検出時の発表のあり方だが、同時にJAS法に基づくコメの表示も変えた方がいいという。現在、義務化されているのは都道府県名の記載だけで、「魚沼産コシヒカリ」という市町村名は販売業者の任意で記載されている。

文   モンブラン
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