奇跡の歌声に加え、数奇な半生が話題になっている韓国版「スーザン・ボイル」の男性を取り上げたが、にわかには信じがたい韓ドラ風だ。番組ナレーションで「世界を感動に包んだ」というこの男性は、韓国のチェ・ソンボンさん(22)。
にわかに信じがたい生い立ち
チェは6月に行われた韓国のオーディション番組の予選で、歌う前に自らの半生を披露した。それによると、3歳の時に養護施設に預けられたが、5歳で虐待に耐えきれず逃げ出したという。
「以来、一人。路上でガムや飲み物を売り、夜は公園のトイレで眠った。その日暮らしを続ける中で最初に好きになったのは音楽でした」
16歳で検定試験を受け高校に入学したというが、どこで学び、どういうふうにして声楽を覚えたのかは分からなかった。
そして声楽家顔負けの声で歌ったのは「Nella Fantasia」。会場の女性の目は潤み、女性審査員も「ただただ、チェさんを抱きしめてあげたいです」と、感動に包まれ、この模様を配信した動画投稿サイトの再生回数は何と1000万回を超えたという。予選、準決勝を突破し、20日(2011年8月)に行われた決勝戦の結果は2位だった。
文
モンブラン