乱立となった民主党代表選の行方を探った。野田財務相、海江田経済産業相、馬淵澄夫前国土交通相、小沢鋭仁元環境相、樽床伸二衆院国家基本政策委員長の5人が出馬に意欲を示し票の分散も予想される中で石波茂・自民党政調会長は「20年前の自民党と同じだ」という。どういうことか―。
候補者呼びつけ値踏み
20年前と同じというのは、当時、自民党幹事長だった小沢一郎がポスト竹下を決めるにあたって、宮沢喜一や渡辺美智男など次期総裁候補と面接したこと。司会のみのもんたは「民主党代表選のカギを握っているのが小沢さん率いる小沢グループで、100票以上の票を持っています」と話す。この小沢グループの票を得るため、下馬評に挙がっている面々は党員資格停止という小沢処分を解除しようと動き出した。馬淵前国交相は「新たな事実や事象によって見直すことがあっても当然」、小沢元環境相は「処分は厳しすぎる」と言い、海江田経産相も処分を見直す考えを示唆している。小沢詣も始まっている。
文
ナオジン| 似顔絵 池田マコト