一斗缶バラバラ死体―Wショー夏休み態勢で取材追いつかず

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   <今週のワイドショー通信簿>3つの一斗缶から次々とバラバラ死体が発見された大阪・天王寺の奇っ怪な事件は、ワイドショーにとっても格好のネタのはずだが、出演者もスタッフも夏休み中が多いためか、いまひとつ踏み込んだ内容にはならなかった。

   死体の身元もわからないのに犯人らしき男女が目撃され、しかも現場は住宅街の真ん中というホラー映画のような事件のだから、普段ならレポーターが素っ飛んで行って周辺を聞き回り、スタジオでは犯罪専門家のあれやこれやの推測で延々とやるところだが、朝ワイドでも通り一遍の扱いだった。

   TBS系「朝ズバッ!」は8月16日(2011年)の放送で取材キャスターが現地から中継したが、事件の概要をなぞっただけ、テレビ朝日系「モーニングバード」は「先月末の深夜、男女3人のうち黒い服を着た一人がワンボックスカーから2つの缶を下ろす様子を近所の人に目撃されている」と伝えたものの、「なぜ人目の付くところに…。謎は深まるばかり」と尻切れトンボに終わってしまった。

   水曜日(17日)になると事件の詳細が少しずつわかってきて、犯罪の専門家が登場。日本テレビ系「スッキリ!!」では「臭いが出てきて、切羽詰まったんだろう」(影山任佐・東工大教授)、「頭部は身元を特定する大きな手がかり。世間知らずの犯行かな」(上野正彦・元監察医)、フジテレビ系「とくダネ!」では「女性の単独犯の可能性。バラバラ遺体は死体を運ぶ力の弱い女性が多い」(江藤史朗・元警視庁警視)などの見方が出てきた。

   その後も新聞各紙は一斗缶に貼られていたラベルや薬品、死体が包まれていた専門紙などの続報があったが、ワイドショーは水曜日に起きた天竜川の川下り船転覆に関心は移ってしまった。(テレビウォッチ編集部)

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