金本知憲「素人投資失敗」で野球人生危機
新潮と文春が阪神タイガースの人気選手・金本知憲(43)のスキャンダルを追いかけている。両誌によれば、発端は8月10日(2011年)に金本と親しかった投資会社(文春はファイナンシャル・アドバイザーになっている)の社長から「恐喝罪」で告訴されたことである。球界の高額所得者である金本は、以前から投資への関心が強かったようだ。07年に2人で投資ファンド会社を設立し、金本はそこへ1億3000万円出資した。しかし1年もたたずに金本はやめると言い出し、自分の出資分を「貸金だったことにしろ」と迫ったのだそうだ。
そして09年1月27日、社長を呼び出し、友人と一緒に「金銭準消費貸借契約書」を書けと恫喝しながら、こうした暴言を吐いたそうである。
「だてに夜、カネを使っているわけじゃねえ。山口組がすぐにでも行くぞ!」「お前を家族ごと抹殺してやる」
実印まで押した社長に、今度はヨーロッパの銀行への投資で390万ドルの損失を出したのは紹介者である社長に責任があると、損失分の賠償を催告してきた。そこで耐えかねた彼が、刑事告訴に踏み切ったのだ。以前、金本が芦屋に購入したばかりの豪邸が売りに出されているが、買い手がつかないと報じられた。相当カネに窮していることは間違いないようだ。
そういえば、7月に、ミスタータイガースといわれた掛布雅之(56)の個人会社「掛布企画」(大阪府豊中市)が事実上倒産していたことが報じられた。負債総額は4億円といわれる。巨人の桑田真澄、江川卓が不動産投資で巨大な負債を抱えたこともあった。人気チームの選手には、いろいろな人間がすり寄ってきて、おいしい話を耳元で囁く。それに乗って最初は儲けさせてもらう。だが、しょせん素人の悲しさ、バブルが弾けたりリーマンショックで不動産や金融商品が暴落すると、そうした人間はいち早く逃げだし、手元に残るのは巨額な負債だけというケースがよくある。今回の金本も、この報道が事実なら、野球人生最大の危機であることは間違いない。