水の事故から命守る「着衣泳」英国では学校が訓練

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   日本列島を襲った猛暑もようやく一段落したが、ゲリラ豪雨で水難事故が絶えない。18日午後(2011年)も黒部川で川歩きを楽しんでいたガイドを含む7人が突然の増水で川辺に取り残され、翌朝に救助されるという事故があった。

   水難か命を守るためにはどうしたらいいか。「モーニングバード」は服を着たまま泳ぐ「着衣泳」を取り上げた。

服も靴も着けたまま両手、両足広げる

   溺れそうになった時、有効とされる着衣泳とはどんな泳ぎ方か。プールでインストラクターが実演してみせた。以外に簡単で、体力を消耗するので服を脱がない。浮力を助ける靴もはいたまま。そして、慌てずに体の力を抜き、ゆっくり仰向けになって両手、両足を広げ、顔だけ出して、そのままの姿勢で空を見ると自然に浮く。

   インストラクターによると「いかに慌てないで長く浮いていられるか、浮き方を知っているか知らないかで、生死が分かれる」という。

人は誤って水に落ちるものという発想

   しかし、水に慣れた泳げる人には簡単でも、慣れていない人は浮こうとして慌ててしまう。コメンテーターの吉永みち子(作家)がこんな指摘をする。

   「日本は水難事故の溺死率が極めて高い。同じ島国のイギリスでは、学校で9割が着衣泳の訓練をしている。イギリスは、人間は誤って川に落ちるもの、その時にどうやったら命を守れるかという発想をする。

   日本は川に落ちてはいけない、落ちないようにしないといけないという発想で、看板とか柵で対応する違いがある。いまやっと自分の命は自分で守るところまで降りてきた」 海に囲まれ川も多い日本こそ着衣泳を学校で教える必要がありそうだ。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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