国土交通省は昨日18日(2011年8月)、東北地方などの高速道路で実施してきたトラック・バスの無料化を今月末にも打ち切る方針を明らかにした。
小林悠リポーターが「東日本大震災の復興支援として始まった無料化でしたが、制度を悪用して被災地と関係のないトラックのただ乗りが目立ったため、トラックへの無料化が打ち切られました」と伝えた。
水戸ICで出入すればどこからでもタダ
今年6月20日から始まった無料化は、復興物資を運んだり、支援者らが利用したりすることを想定していた。しかし、制度を悪用するトラック・バスが続出。
小林「大畠章宏国土交通相は先月29日の記者会見で、悪用が続くなら制度を終えることも検討すると語っていました」
司会のみのもんたは少しムッとして、「悪用ってなに? なにが悪用なの? そういう制度があれば、誰でも利用するでしょう」と、トラック悪用説を疑問視した。小林は「たとえば、福岡から東京まで普通なら高速料金は3万円以上かかります。でも、遠回りをして無料区間の水戸ICなどで降り、すぐUターンして同じICから高速に入って東京に向かえば、料金はかかりません。
国交省の調べでは、水戸ICを使うトラック・バスの通行台数の12 ~14 %に悪用の疑いがあったと言われています」と説明する。
やる前から分かっていたはず
みの「無料化されているICでいったん降りて、Uターンしてまた入ってくるなんて前から分かっていたはずで、簡単に想像がつくでしょう。お役所はそんなことは考えなかったのかね」
コメンテーターの与良正男も(毎日新聞論説委員)も「政治家ではないけれど、お役所でもただ乗りトラックの出現は想定外の事だったのでしょう。想像ができなかった」と苦笑い。
被災関連のトラック・バスも含めて、いきなりすべてやめてしまうというのでは知恵がなさ過ぎる。乗用車などの無料通行では罹災照明と身分証明の提示を求めているのだから、トラック・バスについても同じようなチェックができないものなのか。