新勝寺「放射能検出されても祭壇に祭る」
今度の成田山・新勝寺の申し入れは、放射性物質が検出されなかったら9月25日の「お焚き上げ」で供養する。検出されたら、燃やさずに祭壇に祭るという。ただし、検査には時間がかかるので、場合によっては「お焚き上げ」に間に合わないかもしれないと、これまた変な話だ。
ただ、驚いたことに、新勝寺に寄せられる声の8、9割は燃やす事に反対なのだそうだ。ほとんどが地元の声だろうが、岩手の汚染度と千葉の汚染度とどれだけ違うと思っているのだろうか。
司会の加藤浩次は「現地ではそこで生活してるんですからね」と至極まともだ。しかし、香山リカ(精神科医)は「せっかくの善意なのに、みんなが傷ついている」、宮崎哲弥(評論家)までが「検出されても祭壇に飾ると、このあたりでしょうか」と冴えないコメントだ。
キャスターのテリー伊藤「新勝寺が手をあげたことに感謝したい。陸前高田では燃やしてるんですから」
加藤は「陸前高田の人たちの気持ちを第一に考えてほしいと思います」
誰か一人ぐらい、「そんなもの燃やしたって大丈夫だよ」といえないのか。大文字で焼くくらいの放射能なら「われわれは核実験時代に十分に浴びてるんだ」といえないのか。
高田松原で、1本だけが残った松の木はいま、地元の希望の象徴になっている。訪れる人も多い。京都から来た人には言ってやろう。「放射能がいっぱいですよ」と。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト