岩手・陸前高田市の名勝「高田松原」の津波で倒された松の木を京都「五山の送り火」で焚くという話が、「放射能」を心配する市民の声で中止。これに批判が集中して再度実行となったら、ホントに放射線が検出されて、またまた中止。そこへ今度は千葉・成田山新勝寺が名乗りをあげた。
陸前高田市にも「地元で燃やせ」
もとは京都の送り火実行委の「被災者への供養に」という善意から始まったものが、風評ともいえる放射能騒ぎで二転三転。科学的には燃やしても問題ないレベルなのに、現実にセシウムの数値が出るとだれも判断できない。
最初に予定していた約300本の薪には、被災者遺族らが供養の書き込みなどしていたのだが、中止となったため地元の迎え火で焚かれた。これらからは放射線は検出されなかったが、次に京都の要請で送った500本からはセシウムが検出されてしまった。
京都の送り火はきょう16日(2011年8月)だが、薪はいま京都市が保管したままだという。バカな話だ。陸前高田市には電話で「地元で燃やせばいいんだ」といった無神経な京都市民もいたという。そこで生活している人への思いやりのかけらもない。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト