「朝ズバ!けさの顔」はサッカーの香川真司(22)と本田圭佑(25)。昨夜(2011年8月10日)札幌ドームで行われたキリンチャレンジカップ2011で日本は韓国に3-0で快勝した。日本が韓国戦で3点以上あげたのは37年ぶり。テロップには「歴史的勝利」の文字が躍る。TBSがこの試合を中継したせいもあって、司会のみのもんたはザッケローニ監督の両腕を激しく振る喜びのパフォーマンスの物まねをするなど大はしゃぎ。
モチべーションの差
試合は8月4日に急逝した元日本代表の松田直樹を悼む黙とうから始まった。日本は立ち上がりから積極的に攻め、前半35分に右足骨折から半年ぶりに復帰した香川が先制ゴール。後半に入って間もなく本田が2点目、さらに2分後に再び香川が韓国を突き放す3点目を決めた。期待の役者が望み通りの活躍をみせた。日本代表としてこの試合がデビュー戦となった清武弘嗣(21)のアシストも見事だった。
「美しい試合でした。見ていて楽しかった。いつの間にこんなに強くなったのだろう」とスポーツプロデューサーの三屋裕子が総括。サッカー解説の水沼貴史は「亡くなった松田選手に勝利を捧げたいという日本全体の気持ちがあり、モチベーションの差があったかもしれませんね」
なでしこジャパンに負けるな
みのは別の角度から感想を述べた。「日韓といえば宿命のライバル、過去には遺恨の残るような厳しい試合もあったが、今回、韓国の選手も丁々発止で、フェアないい戦い方をしてくれた。日本と韓国のいい時代が始まった」
ザッケローニ監督になっての連勝記録がこれで11に伸びた。9月2日から始まるW杯アジア3次予選へ向けて大きなはずみとなった。政治の分野が専門の早稲田大学大学院教授の北川正恭も「いけそうですね」と嬉しそうだ。日本の男子サッカー、なでしこジャパンに負けていられない。