英国ロンドンの暴動が冒頭から大々的に取り上げられ、経営する美容室のウィンドーが暴動で破られたというイギリス在住の日本人が電話中継で出演した。
彼によれば、周辺の暴動は収まりつつあるそうで、その一因として「首相も(暴徒に)プラスティックブレットを使っていいと(許可を出した)」と、政府の指示を挙げた。
「自己防衛って言われても…」
ここで視聴者的に注目すべきは、オブジェクトがないこと。筆者は首相が法執行機関に対してプラスチック弾の使用を指示したのだろうと勝手に思いこんだが、別の解釈もありうる。はたして番組コメンテイターの高木美保は、市民への許可と受け取ったようだ。
「自分でプラスチックブレットを使っていいなんて言われると、まるで警察はもう間に合わないから自己防衛しなさいと、突き放されたような気持ちがしますね、住民の方は」(高木)
「そうですね」と、司会の笠井信輔アナも相槌をうち、とくに異議をはさまなかった。
念のために英紙報道等を確認すると、plastic bulletsの使用はオフィサーへの指示であり、市民についての記述は見あたらなかった。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト