東海テレビの情報番組「ぴーかんテレビ」が岩手県産コメのプレゼント当選者を「怪しいお米 セシウムさん」などとテロップで流した問題で、降板するスポンサーが相次ぎ、番組打ち切りの可能性が出てきた。
金曜日のスポンサーだった子供服メーカー「ミキハウス」、火曜日のスポンサーだった「城本クリニック」は「不適切な番組で抗議したい」と番組提供を打ち切ることを決めた。テロップはテスト用のものが誤って流れたのだが、ジョークとはいえ、福島原発事故で周辺住民が避難し、放射能汚染が広がっているときに、「怪しいお米」「セシウムさん」などと悪ふざけするセンスは理解しがたい。こんなスタッフが制作に関わっている番組のスポンサーを続けることは、かえってイメージダウンというわけだ。
すでにJA共済は5日(2011年8月)の「金曜プレステージ」、全国農業協同組合中央会は6日(2011年8月)にフジテレビ系で放送された情報番組「にじいろジーン」、農林中央金庫は7日の「サザエさん」、8日の「めざましテレビ」について、東海テレビのエリアである愛知、三重、岐阜の3県でCMを休止した。
「ぴーかんテレビ」は問題が発覚した翌日の5日から番組を休み、アニメ番組を流しているが、再開のメドは立っていない。スポンサーが次々と降板し、番組イメージがダウンした現状では再開は無理という見方が強い。(テレビウォッチ編集部)