コスプレのワールドカップといわれる「コスプレサミット2011」が先週末、名古屋で開かれた。世界17か 国の予選を通った代表たちが衣装とパフォーマンスを競った結果、ブラジルの兄妹が栄冠を獲得した。
街中にブラック・ジャック、ネズミ男、スパロウ船長
2003年から毎年行われている交流だが、ハイライトは世界一のコスプレーヤーを決めるチャンピオンシップ。それぞれがアイデアを絞って、マンガやアニメ、ゲームのキャラクターになりきって競う。2分半のパフォーマンスで、衣装の完成度、パフォーマンス、原作への忠実さなどが審査される。
金曜日に中部国際空港に到着した時からみなコスチューム姿を誇示。名古屋市内もパレードしたが、外国の女性陣はほとんど裸同然といういでたちだ。土曜日(2011年8月6日)には大須の商店街に集合して、パレードは一般コスプレーヤーも加わって500人にもなった。むろん市民もノリノリで、いつもはあまり人気のない商店街がごった返した。登場したキャラも、ブラック・ジャック、ピノコ、ネズミ男、鬼太郎、ドアラ、ノッポさん、ゴン太くん…。喫茶店にはジャック・スパロウ船長がいて、カメラに「スッキリ・ポーズ」までしてくれた。
ブラジル代表の「アルテマとバルフレア」優勝
ブラジル代表のマウリシオ・オリヴァスさん(25)とモニカさん(23)の兄妹は5年前のチャンピオンだが、その後は国内選考で代表になれなかったという。5年ぶり2度目のチャンピオンをねらう。今回のキャラはゲームのファイナルファンタジーのアルテマとバルフレア。その戦闘シーンを演じる。2人がアニメにはまったきっかけは、10年前に見た「美少女戦士セーラームーン」だった。日本のマンガは「キャラクターの心理描写が詳しく、人間性があって、問題とか悩みに親近感がわく」という。マウリシオさんの本職はファッションデザイナーなので、衣装は自分で作っている。
7日がチャンピオンシップの決勝。審査員の1人、声優の古谷徹さんは「最初の頃は、パレードするとまわりが引いていたんですが、いまはもう写真を撮りに寄ってくる」と話す。会場にも1万7000人 が集まった。中国代表はゲーム「真・三国無双6」、 イタリア代表は「シュガシュガルーン」、日本代表はスーパーマリオと敵のボスキャラといった具合。そしてブラジルの兄妹はど迫力のパフォーマンスで他を圧倒した。
VTRを見た司会の加藤浩次は「次元が高すぎるなぁ」
そのコスプレのなかに大村愛知県知事と河村名古屋市長もいた。宇宙戦艦ヤマトと徳川なんとかだそうだが、嬉しそうに参加している。
レポートした中山美香は「知事も市町も観光客誘致のため。楽しんでました」
キャスターのテリー伊藤「日本のアニメとゲーム。それってすごいよね。交流にもなるし。そのうちサミットでなくて、オリンピックになるかも」(笑い)