元サッカー日本代表の松田直樹選手(享年34、松本山雅FC)の死去を受けて、国内外でプレーする選手たちが一斉にブログを更新、故人をしのんだ。
「マツさん、早すぎるよ」
「本当に悲しい。 残念でならない」とサッカー日本代表MF阿部勇樹(レスター・シティFC)。まだ20代前半のころ、代表合宿で一緒に練習したことがある。慣れてなく戸惑っている阿部に声をかけてくれ、気さくに勇樹と呼んでくれたという。練習や試合でも熱い気持ちを前面に押し出すのが松田だった。
「最終ラインからリスクをおかして、点をとりにきたプレー。忘れられない!! 松さんと同じように、サッカーを愛する気持ちをもって、プレーしていきたい」
また、昨シーズン、松田とともに横浜F・マリノスを離れた山瀬功治(川崎フロンターレ)は「未だにこれが本当に現実の事なのか理解する事が出来ません」と悲痛な胸のうちを語る。ベッドで目をつぶっている本人を前にしても、全然信じられなかった。
「会いに行けば『よう、コウジ!』っていつも通りの明るさで話しかけてくれるんじゃないかって。マツさん、早すぎるよ」
マリノスでの最後の挨拶で、サポーターに向かって、「好きなサッカー続けさせてください」と言った松田。「まだまだ続けるんじゃなかったの?松本山雅をJ2に上げるんじゃなかったの?いくらなんでも早すぎるよ」と悔やむ言葉は尽きない。松田と過ごした6年間が忘れられない。日本中のサポーターの中で、生き続け、受け継がれることを願っている。
「マツと抱き合って喜んだことは忘れられません」
マリノスの嘉悦朗社長もチームのホームページで、「松田選手の訃報に接し、横浜F・マリノスのクラブハウスは深い悲しみに包まれています」とコメントを出した。突然の訃報に関係者らは言葉を失い、「現実を受け入れることができないでいます」。松田選手は先週末、試合を観戦するために日産スタジアムを訪れたばかり。いつもどおり元気で明るかったという。マリノスとしても今後、松本山雅FCと相談した上で対応していく。
松田とは同い年の宮本恒靖(ヴィッセル神戸)もチームのホームページを通じ、「とても悲しく、寂しい思いでいっぱいです」とコメントを寄せた。日韓ワールドカップでともに戦い、ロシア戦で勝利した時には「マツと抱き合って喜んだことは忘れられません」。また、同じく日韓W杯での戦友・中田英寿。所属事務所のサニーサイドアップ・次原悦子社長がツイッターで、各媒体から中田からのコメント要請がきていることを明かした上で、本人のコメントとして「俺はもう松には伝えたから。わざわざ他の人に言うことじゃない」と伝えた。