民主党のマニフェストの目玉だった「子ども手当」の廃止が決まった。自公政権時代の児童手当が多少手直しされて戻ることになるが、モニバドでは「やっぱりあのマニフェストは思い付きのバラマキだった」と声が上がった。
岡田幹事長強弁「形式より中身」
当初、マニフェストでは中学生以下1人当たり月額2万6000円の支給を謳っていた。それが現在は中学生以下1万3000円に減額。さらに今回の児童手当移行で、10月から中身が細分化され、3歳未満が1万5000円、3歳~小学生までの第1子・2子が1万円、第3子以降1万5000円、中学生1万円になる。来年6月からは年収960万円前後から上は支給対象から外される所得制限が実施される。
民主党の岡田幹事長は4日(2011年8月)、「民主党の理念は守られているのか」と問われ、「当然ですよ。問題は形式より中身」と強弁。自民党の谷垣総裁はここぞとばかり「(マニフェストが)欺瞞によって築かれたことが明らかになってきた」と胸を張った。
朝令暮改でなし崩し
こういう問題になると、長嶋一茂や公認会計士の平林亮子ら他のコメンテーターを抑え吉永みち子(作家)の独壇場だ。
「一度決まった政策が朝令暮改のように変わっていくと信頼性がなくなる。子育て支援というのは息の長い問題で、こんなところで政争の具にされてきたことが悲しい」
司会の羽島慎一が「震災がなくても、いずれ行き着く方向だったのかも…」と言う通り、政権取りのために膨らましたマニフェストのほとんどが萎んで消えた。筋からいえばここらで解散・総選挙だろう。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト