経産省の原発関連3首脳が更迭され、新たな布陣が決まった。人事権者の海江田経産相は「人心一新です」と強調するが、「普通の定期異動。更迭でも何でもない」といった声が噴出している。
騒いでるのは海江田経産相だけ
福島第1原発の事故処理や停止している原発の再稼働を巡るやらせ問題などで、海江田は4日(2011年8月)、事務次官、資源エネルギー庁長官、原子力安全・保安院長の3人を更迭し、新たに3人を内定した。海江田は「人事権は私にございます」を連発したうえで、「人心一新でございます。かなり規模の大きな異動でございます」とバカ丁寧に語り胸を張った。
この人事で電力行政の改革をすすめ、電力会社との癒着を断ち切ることはできるのか。経産省OBで慶応大大学院の岸博幸教授は、「更迭でも何でもない。普通の定期異動で、そろそろ辞めるはずだった人を敢えて更迭と言っている気がする」と話す。新聞報道によると、経産省幹部の中ですら「新人事は電力業界が嫌がる改革を押し切って進めるメンバーではない」との見方をしているという。
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モンブラン| 似顔絵 池田マコト