日本の都市部などでは自動車を駐める場所というのは常に問題で、駐車違反の取り締まりも厳しいが、東欧リトアニアの首都ビリニュス市でも、この問題には頭を悩ませているようだ。
東欧リトアニアの首都ビリニュス市
番組によれば、同市の中心部では、ロールスロイス、フェラーリといった高級車が常習的に違法駐車して、道路の端にある自転車レーンを塞いでいた。駐車違反には罰金が科せられるが、こうした車を所有するお金持ちには痛くも痒くもないのだそうな。
そこで、自らも自転車通勤をしているというアーチュラス・ズオカス市長は、ついに強硬手段に踏み切った。それは、戦車に乗って、放置車両をふみつぶす――というPRビデオを制作することだった。
番組の取材に対して、市長は「ビデオを公開してから、クレイジーな市長が車をつぶしに来るぞ、と違法駐車がなくなった」と効果のほどを強調している。
文
ボンド柳生