「反原発」発言や「(原子力)反対を言うと、芸能界で干される」といった内容をツイッターに書き込むなどしたのち、5月下旬に所属芸能事務所を退社した俳優の山本太郎が番組の取材に、当時の状況や心境を語った(収録時期不明)。
フリーのいま「スケジュール管理も自分でやっている」
当時、山本は出演する予定だったドラマから降ろされた、との知らせを受けていた。その際、最近の発言が原因だと告げられたという。加えて、事務所には山本に対する抗議の電話が殺到。通常業務ができない状態に追い込まれ、同じ事務所の他の俳優らにも迷惑がかかる事態となっていた。
そして、「いまこの国のなかで、役者をやっていくというスタンスと、原子力に異を唱えるのは、たぶん相反すること」という現実に直面した。一人前の役者になる夢を叶えたいという思いと、自分の(反原発などの)活動は緩めたくないとの思いの間で、葛藤があったという。だが最終的には自分から、「お願いですから(事務所を)辞めさせてください」と頼み込んだ。
いまは不慣れなスケジュール管理なども自分で行いながら、フリーで芸能活動を続けているという。
文
ボンド柳生