高津臣吾が聞いた伊良部の本音 「やっぱり野球がしたいんです」

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   日本の独立リーグで野球を続けている、元ヤクルト・スワローズの高津臣吾投手(新潟アルビレックスBC)が8月1日(2011年)のブログで、亡くなった伊良部秀輝の思い出を語っている。

   今からおよそ3年前の2008年4月。高津は、シカゴ・カブスを解雇されて、ロサンゼルスで新しいチームを探していた。伊良部と近所のスーパーで、ばったり会ったのはその時だ。30分くらいの立ち話の中で、今は近くのグラウンドで練習していると言ったら、伊良部は「明日、一緒に練習してもいいですか」と聞く。伊良部は2004年を最後に、ユニフォームを脱いでいるはずだ。

   ところが、1週間ほど一緒に練習を続けると、今度は「実は現役復帰したいんです」と打ち明けられた。最初こそ冗談だと思っていたが、彼は「やっぱり野球がしたいんです・・・」と本気だ。さらに数日が経ち、本人たっての希望で伊良部の球を受けてみると、球の回転、コントロール、キレいずれも素晴らしかったそうだ。

   高津はその年の6月に帰国し韓国リーグへ移籍し、伊良部は翌年(2009年)、アメリカと日本の独立リーグで現役復帰し引退した。2人が再び会うことはなかったが、高津は「野球がしたいんです・・・」という伊良部の言葉が、今となってはすごく心に残っているという。

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