中国「鉄道事故報道」締め付け強化―トップニュースは「北京大雨」

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   中国共産党中央宣伝部が国内メディアに対して、高速鉄道事故で独自報道や論評を禁止していたことが、きのう(2011年7月31日)明らかになった。「政府発表と好意的内容をのぞき、いかなる報道も」という厳しい内容だという。

事態沈静化に自信?

   「スッキリ!!」が新京報という新聞のケースで報道規制ぶりを指摘した。はじめは9ページの事故特集を予定して、現場に手向けられた花や悲しむ人々の写真をレイアウトしていたのだが、実際に発行された紙面では事故関係は小さくなり、1面は北京で大雨が降ったという記事に変わっていた。写真も水浸しの道路を傘をさして自転車に乗る男性の姿だった。

   また、女性キャスターが「原因究明を」と涙を流した国営テレビも、主なニュースはリビア情勢で、事故の関係では遺失物に関するものだけになった。

   中国事情に詳しいジャーナリスト富坂総さんはこう解説する。

「普通に行われていることだが、これまで世論の動向とタイミングを見ていて、事態が沈静化していると自信を持ったので介入したのだろう。
   何重にも中央宣伝部がチェック する体制になっているから、書きたいことが書けないのが当たり前」
文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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