フルフェイスのヘルメットを被り、お手製の安全ベルトで座席に身体を固定している若者の姿。いったい何者なのか。司会のみのもんたが「これはネットに公開された事故後の中国高速鉄道に乗ったお客さんの写真です。もしかしたら、また事故がという不安がこの写真から読み取れます」とオドロキながら説明した。
乗客は「ヘルメットに手製安全ベルト」
中国浙江省温州市で起きた高速鉄道事故では、信号システムのトラブルが事故原因の1つとされているが、同じような事故が河北省と遼寧省を結ぶ高速鉄道でも数年前に起きていたと中国紙が報じている。アナウンサーの加藤シルビアは「鉄道省が信号システムの問題点を知りながら、これまで放置していた可能性も考えられています」と伝える。
鉄道ジャーナリストの梅原淳は、「今回の事故がなぜ起きたのかがきちんと解明されない限り、高速鉄道に対する内外の不信感はますます拡大するでしょう」という。
避雷針もなかった!
中国当局は事故車両を地中に埋めて「証拠隠滅」を図ったという指摘は「事実ではない」と否定、沼地の足場を固めるために土を掘り出した穴に、追突で飛び散った破片などを一時的に入れたと主張している。
みのもんた「なにを今さら言っているのか。運転席を重機で押しつぶして、穴に入れている映像まで残っているのに」
また、高速鉄道には避雷針が設置されていなかったこともわかった。
加藤「落雷対策が何もありませんでした」
日本の新幹線では運行指令の担当者は10数人いるのが、中国では1人だけという。
コメンテーターの池田健三郎(経済評論家)「コスト削減で削れるところまで削ったのが今回の事故につながったのでは」