おかしくてなぜか哀しい「革命的アダルトグッズ」製造現場
放射能報道戦争では分の悪いポストだが、SEX記事では現代を凌駕している。特に今週の「ここまできた!秋葉原に屹立する『SEXデパート』に潜入」と「男の自慰革命児『TENGA』の秘密工場に仰天!」が秀逸。セックスとは全く異なる快感を男性に賦与したといわれる革命的アダルトグッズ「TENGA」の製造現場ルポは、おかしくてなぜか哀しい。
化学薬品工場のようなクリーンな中で、女性スタッフが黙々と仕事をこなしていく。「TENGA」の内部はエクストラマーという、医療用にも使われる弾力性に富んだ素材を使っている」と製造元の社長は説明している。試作品は社長自らが使用して「決断」するそうだ。なめらかな刺激が売りのエッグシリーズは、本物の卵にしか見えない。こうしたオナニーグッズや、経済アナリストの森永卓郎が取り囲まれている本物の女よりも美しい(?)「ラブドール」(昔はダッチワイフといったんだ)を見ていると、生殖を伴わないSEXから、女性を必要としないSEXへと世の流れは移りつつあるのかもしれないと、考えさせられる。
かくして少子化の流れはさらに進んで行く。フランソワ・トリュフォー監督の「華氏451」のように、こうしたグッズや無料で見られるSEXネットをすべて燃やし尽くさない限り、SEXでは、多くの男が女を必要としない時代が出現するかもしれない。これって飯島愛がいっていた「プラトニック・セックス」とは違うんだろうがね。