「なでしこジャパン」に今度は国民栄誉賞の話だ。枝野幸男官房長官が昨日(2011年7月25日)の記者会見で授与する意向を表明した。有識者の意見を聞いて、菅首相が来週中に正式決定する予定だという。決まれば、団体への授与は初めて。
これまで18人。第1号は王選手
国民栄誉賞は1977年、「広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があった人」の栄誉を讃えることを目的に創設された。ホームランの世界記録を達成した王貞治選手に贈られたのが第1号だ。
その王さんは「今まで日の目を見ることのなかった女子サッカーに日本中の目を向けさせた。やはりファンは強いものを求めていると思いました。反対する理由はないと思います」と話している。コメンテーターの杉山愛(プロテニス)も「震災後の日本にこんなに希望を与えたのだから当然」と祝福する。
王も含めこれまで18人が受賞した。スポーツでは柔道の山下泰裕、女子マラソンの高橋尚子、相撲の千代の富士ら。芸能界では美空ひばり、森光子、渥美清ら。プロ野球のイチローは現役を理由に断っている。一覧表をみながら、キャスターのテリー伊藤は「長嶋茂雄、石原裕次郎、谷亮子はもらっていない。その時々の雰囲気もあるのかな」と首をひねる。
金一封に記念品
国民栄誉賞を授与されると、何かもらえるのか。表彰状と盾はもちろんだが、これに記念品または金一封を添えることができるとされている。受賞者のリクエストを参考に内閣府が判断する。歴代の受賞者の記念品を見ると、王選手は鷲の?製だが、高級腕時計、青磁の壺、銀製花瓶、飾り皿といったものが目に付く。
テリー伊藤「王さんと話したが、受賞のあとだんだん重み感じるようになったそうで、信号無視もできないといっていた。なでしこもプレッシャーに負けないように」
スポーツ紙によると、佐々木則夫監督は「賞に恥じぬ敗退の許されないオリンピック予選では足元を固めて戦う」と、早くもプレッシャーを意識したようなコメントをしている。プレッシャーなんか、蹴飛ばして次のゴールへ向かってほしい。