当局から強い「報道規制」
批判の広がりに神経をとがらせる当局が報道統制に出てきた。メディアを管理する共産党中央宣伝部が、中国人記者の携帯電話に次のようなメールを送信してきたという。
「温州の鉄道事故は『災難中の愛情』をテーマに報道せよ。なにか疑問視したり、誇張したり、連想させるような内容は禁止。個人のミニブログにも転載してはいけない」
また、テレビやラジオ関係者には「バックに流す音楽にも留意せよ」と指示する念の入れようだという。中国事情に詳しいジャーナリストの富坂聰はこう話す。
「列車を穴に埋めたのも、もう終わりですよ、普通に走っていますよ、騒ぐのは止めて下さいというサインですね、明らかに。政治結着でおしまいという、こうした幕引きは日常茶飯事です」
TBS解説室長の杉尾秀哉「これで世界第2のGDP大国ですから。そうなっていないということですね」
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト