テレビのアナログ放送は7月24日(2011年)の正午に番組放送が終わり、25日0時に停波したはずなのに、まだ映っている地デジ未対応の家庭があちこちで出ている。総務省の地デジコールセンターやNHKなど各テレビ局への問い合わせもかなりの数に上っているという。
地デジ切り替えをしていないのにアナログ停波後も映っているほとんどのケースは、ケーブルテレビで受信している世帯だ。総務省によると、全国で約2600万世帯がケーブルテレビに加入していて、約93%がこのデジアナ変換の対象になっているという。
「マンションなどでは、大家さんからケーブルテレビで受信していることを知らされていない家庭が結構あるのではないでしょうか。また、都心部では電波障害のため共同アンテナがケーブルテレビになっていることも多い。それを忘れてしまったりしているのではないか。自治体などからは、今年春に地デジ化対応が必要かどうかの通知が行っていたはずなんですがね。かなり前から、『この放送はデジアナ変換しています』というテロップが流れて、いまも画面右上に『デジアナ変換』という表示が出ているはずですよ」(総務省関係者)
デジアナ変換そのものを知らない人が多いということだが、変換は2015年3月末までの予定だ。(テレビウォッチ編集部)