節が目立つネイルと宝石で飾った指
だが、多くの人が見落としがちなのが手だ。手の甲と指の皺、年齢とともに太くなり曲がってくる指。ここのメンテナンスが意外といきわたっていない。顔はシワひとつなくても、手を見るとおばあちゃん。
化粧品を取り扱う会社が出したデータでは、20代から40代まで、実年齢よりも年を取っているような手が多いという結果が出ていた。そこで思い出してしまった。ある大女優にインタビューしたときのことだ。顔はバリバリにメイクして肌の張りも十分あるのだが、ネイルと宝石で美しく飾られた彼女の指は、節が目立つおばあちゃんそのものだった。顔やボディーのメンテナンスをすればするほど、実年齢と「手肌年齢(データをとった会社では、こう名づけられているらしい)」のギャップは大きくなる。シワやシミはクリームで頑張って伸ばしたり、レーザーで消してキメ細かい手肌にすることができても、骨そのものである指の節は小さくできない。そしてあらぬ方向にどんどん曲がってくる。
美しくなった30代40代の女性が60代になる頃、魔女たちの指はもしかしたらスッと伸びきっているかも知れない。そのうち、指の整形とかが流行り出すに違いないから。
モジョっこ