市橋達也「無期懲役」―殺意明らか。悪質で身勝手極まりない

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   千葉県市川市で2007年、英国人英会話講師リンゼイ・アン・ホーカーさん(当時22歳)を殺害したとして、殺人と強姦(ごうかん)致死などの罪に問われた市橋達也被告の裁判員裁判の判決が昨日(2011年7月21日)、千葉地裁で下された。57枚の傍聴券に集まった傍聴希望者は945人。判決は検察側の求刑通りの無期懲役。青木源太アナは「裁判所は犯行は悪質で動機は身勝手極まりないとしました」と伝えた。

「強姦」に関しては弁護側主張支持

   裁判の最大の争点であった殺意の有無について、裁判所は市橋がリンゼイさんを首の軟骨が折れるほど強い力で締めて3分間圧迫したことは、十分に殺意があってのことと判断した。「リンゼイさんが死亡時、自分の腕がどの位置だったか記憶がない」という市橋の供述は信用性がないと退けられた。

   青木「殺意については検察側の主張を、強姦致死については弁護側の主張の強姦を採用しています」

   元東京地検特捜部副部長の若狭勝(弁護士)がこの点を解説した。

「強姦に絡んで殺人事件に発展したという検察の戦略に沿った判決だと考えられます。裁判員にそのことを強く印象付けるために、あえて検察は強姦罪ではなく強姦致死を主張したのでしょう」

裁判員「遺族の最高刑をという求めに対応」

   判決言い渡し後の記者会見で裁判員の1人は「遺族の最高刑をという求めに誠実に対応したつもりだ」と話した。

   キャスターのテリー伊藤「市橋は私の真意がちゃんと伝わっていないと話しているようだが、事実を語っていない。真意を伝えたかったら真実を語れ」

   弁護側は「控訴するかどうかは被告と話し合って決める」と言う。

文   ナオジン| 似顔絵 池田マコト
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