「値千金のスライディング。ここで出ました感謝状、いやいやレッドカード」
司会のみのもんたがこう称えたのは、なでしこジャパンのDFの要・岩清水梓選手(24)だ。決勝戦延長後半の終了間際に、ドリブルで抜け出たモーガン選手に危うく3点目のゴールを決められる寸前、渾身のスライディングで窮地を救い、初のレッドカードをもらった。
選手として初めてのレッドカード
岩清水は交通渋滞に巻き込まれ、「朝ズバッ!」終了間際にスタジオにスライディングでたどりつき生出演した。
みの「渾身のスライディング。これしかないという気持ちでやったの」
岩清水「ペナルティーエリアに入ったら何もできない。やらねば点を取られてしまうと思って、あそこは自分の判断でやりました」
みの「レッドカード渡されたとき、有難うございましたという感じ?」
岩清水「いえ、イエローカードと思っていた。まさか赤いカードとは思っていませんでした。でも、皆が駆け寄ってくれて、『ありがとう』『ナイスプレー』と言ってくれた。ピッチを去る時に、監督もラインぎりぎりまで迎えに来てくれて『よくやった』と…」
生まれ故郷の岩手・滝沢村でサッカー教室
岩清水が生まれたのは岩手県・滝沢村。1歳になるまでしか住んでいなかったが、祖父母はいまも暮らしていて、年に1度は訪れ、村でサッカー教室を開くなど交流を深めている。
イングランド戦に負けたあと、強豪ドイツと戦う前夜、「もう1度思い返そう」と、佐々木則夫監督の発案で被災地の映像を見て一致団結を誓ったという。
次の目標はロンドン五輪出場して金メダルだが、みのが「ロンドンでもいいところで、あのスライディングやってちょうだいよ」
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト