英国人女性殺害で21日(2011年7月)、千葉地裁は市橋達也被告(32)に無期懲役言い渡した。裁判は殺意の有無が争点になったが、裁判長は判決文のなかで「法医学の鑑定などから3分以上圧迫されたと考えるのが自然だ。被告には動機があり、犯行後も119番通報しておらず、殺意があったと認められる」とした。
ホーカーさん父親「正義が下された」
法廷を取材した奥平邦彦アナによると、市橋は裁判長が判決文を読み上げる間、両手を膝の上にのせたままうなだれて聞いていたという。主張がすべて退けられた弁護側は終了後の会見で、「このまま確定させるのは反対というのが弁護人全員の意見で、本人にも伝えた。本人は考えたうえで、来週、弁護人に会って控訴するかどうか決めたいという意見だった」と語った。
被害者の父親、ウイリアム・ホーカーさんは報道陣を前に、「正義が下されるまで4年半がかかりましたが、今日それが実現しました」と言葉少なに語った。その時の印象を奥平は、「『喜んでいる』とは言っていたが、顔はこわばったまま、報道陣の質問を受けずそのまま裁判所を後にした。遺族の感情はわれわれ」が考える以上のものがあると思う」と話した。
文
モンブラン