「ツケメン」が女性を中心に人気を呼んでいるという。「つけ麺」ではない。「TSUKEMEN」。クラシック界の新星といわれる男性3人によるバイオリンとピアノの音楽ユニット。クラシックをより身近に感じてもらい、「生音」の息遣いを届けたいというのがコンセプトだ。「スッキリ!!」が「おにゅーッス!」コーナーで紹介した。
バイオリンとピアノで「生音」の息遣い伝えたい
「もう涙が出てきました。感動をもらいました」と演奏会場から出てきた中年女性。別のファンは「ゲーム音楽や映画音楽もあるのでクラシックに入りやすい」と語る。誰でも知っているような曲をクラシック風にアレンジし、ジャンルの垣根を超えてクラシックをより親しみやすい世界へと誘ってくれる。
デビューは昨年(2010年)の3月。彼らをデビューさせたプロデューサーは「こういうグループがついに出てきたかと思った。それまでクラシックを聴いたことがなかった人たちが自然とクラシックを聴くようになる。クラシック業界での功績は大変大きい」
「お前ら、イケメンまでいかないからツケメン」
メンバーの名前もアルファベットで、リーダーのTAIRIKUの父親は歌手のさだまさし。さだもかつてバイオリニストの道を志したことがあった。そんな父親の影響もあって、4歳の時にバイオリンを始めた。はじめはいやだったが、学生時代に仲間の2人と出会って、音楽を作り上げ、楽しむことを教えられたという。
「TSUKEMEN」はさだまさしの命名だ。「お前ら、イケメンまでいかないから、ツケメンぐらいじゃないか」というのが理由だ。最初はいやだと思ったが、その名が売れて、いまは受け入れるようになった。
スタジオでオリジナル曲を生演奏。諏訪の御柱祭りをイメージした「木遣り」だ。「ヨイサッ!」「ハッ!」なんてかけ声が入ったりして、たしかに従来のクラシック曲とは違う。聴き終えて、キャスターのテリー伊藤「TAIRIKUさん、お父さんよりかっこいいですね」 司会の加藤浩次「お父さんの曲をやったりとかは?」
「いや、それは、ちょっと、やりたくないというか、もうちょっと、大きくなってから…」
父親との距離の取り方は心得ているような口ぶりだった。