なでしこ選手たち 高校野球部より厳しい「台所事情」

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昼間は働いて、午後4時から練習

   岡山・美作市へ戻って、市役所で開かれた報告会に出席した宮間と福元美穂は、そのあと所属する「岡山湯郷belle」の練習場にいた。午後4時はいつも通りの練習開始の時間だ。宮間も福元もボール拾いでもなんでもやる。選手たちはみな働きながらの参加だ。福元も体育協会勤め。プロ契約は宮間だけだ。

   小倉「日本の社会人スポーツは実業団が広告塔として使った。お金を出せるうちはよかったが、いまはなくなった」

   田中大貴アナ「代表でも、16人のうちプロ登録は5人だけ。あとはみな昼間働いて、夕方から練習する日々。岡山は市から補助が出るのでまだ恵まれている方だと聞きました」

   田中が紹介した埼玉の「ASエルフェン狭山FC」は29人全員がアマ。報酬はゼロで、逆にクラブ会費を月に1万円納めなくてはならないという。試合の会場費はホームが負担するので、10万円、15万円に苦しんでいる。神戸や岡山に遠征するときは、何とか安い方法を見つけるのだという。

   小倉「実業団の苦しいところより厳しいね」

   田中「高校野球より厳しい」

   小倉「これで国も少しは考えるんじゃないの?」

   あの政府、いまそれどろこじゃないよね。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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