放射性セシウムに汚染された稲わらを食べた肉牛の肉が、東海道新幹線車内で販売された弁当や小学校の給食に使われていたことが明らかになった。
汚染されたとみられる牛肉が入った弁当は「牛すき重」。6月中旬(2011年)から7月初めにかけて約1万2500個が車内で販売された。
給食に出されたのは、千葉県習志野市内の小学校。6月20日の給食に使われ児童1000人が食べた。
原発から200キロの岩手県でも稲わら汚染
放射性セシウムに汚染された稲わらは、新たに福島第1原発から200キロも離れた岩手県でも見つかった。一関や藤沢町の5戸の畜産農家の稲わらから、規制値の上回る最高1キロ当たり5万7000ベクレルの放射線セシウムが検出された。
この稲わらを食べた肉牛81頭が、すでに岩手県のほか東京都や神奈川県に出荷されたという。これで20日現在、汚染の疑いのある牛肉の流通先は鳥取と沖縄を除く45都道府県に達し、今や全国レベルに広がってしまった。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト