原田芳雄「映画は身体によくない。終わるとボロボロです」

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   俳優の原田芳雄がきのう19日(2011年7月)午前9時半、上行結腸がんから併発した肺炎のため死去した。71歳だった。今月11日に、自ら企画・主演した映画「大鹿村騒動記」完成試写会に車イスで出席したのが最後の姿になった。

「追い詰められて、人前で初めて声が出せて」

   1968年のデビューは無頼なイメージが時代に合った。100本以上の映画に出演したほか、音楽の分野にも足跡を残している。彼を慕う人は多かった。訃報を聞いて、佐藤浩市、桃井かおり、石橋蓮司らが自宅にかけつけた。

   原田を兄のように思い続けていた故松田優作の夫人美由紀さんは、「映画をやっているほとんどの人が尊敬して、お父さんみたいな人だった」という。宇崎竜童は「ショックですね。ボクもそのうち天国に行きますから、一緒に歌でもうたいましょう」

   かつて、「とくダネ!」で俳優になったきっかけを語っていた。

「映画は身体によくない。(1作終わると)身体はボロボロですよ。人前で話をするとか昔は考えられなかった。怒りでも泣きでもなんでもいいからやってみろといわれて、追い詰められてワーッとやったら、人前で初めて声が出せて、役者をやるとこういうことが起るんだなと思った」
文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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