プロ野球・西武ライオンズの菊池雄星投手がブログ(2011年7月15日)で、亡くなった高校時代の元チームメイトを追悼した。
「皆さまご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、先日大切な大切な仲間を亡くしました」
花巻東高校時代の元チームメイトで、春と夏の甲子園では2番打者として活躍した仲間が、20歳で亡くなったのだ。自殺だと見られている。菊池は「亡くなる2週間前に会ったばかりで、色んな相談にものっていました」と言い、悔しさをにじませる。
亡くなった彼は、決して身体が強い方ではなかったが、絶対に弱音を吐かない人。練習では、どんなに速い球でもファールでカットできるように、毎日遅くまでマシンを打ち込んでいたのが懐かしい。それから、菊池が試合で打ち込まれ落ち込んでいた日には栄養ドリンクをそっと渡してくれたり、寮生活をしているチームメイトらに母親が作った料理を「美味しいから食べて」と持ってきたり、優しかった。いちばんの思い出は「雄星の後ろを守るのが、入学してからの夢だった」と言ってくれたこと。彼のくれた言葉、ひとつひとつが宝物だという。
「今日というこの日は、彼が生きたくても生きることが出来なかった、大切な大切な1日です。一日一日を大切に生きる姿こそ、彼への恩返しとなるのだと信じています」