エログロネタいよいよ炸裂
舞台がラスベガスからタイに変わったというだけで、はっきり言って大筋は前作とほぼ同じ。それでも、大いに笑え、最後まで緊張感も途切れないのは、やはり「二日酔い(ハングオーバー)」というテーマが共感を得やすいこと、記憶をたどり奔走する主人公たちと一緒に、観客も謎解きを体験できる楽しさがあるからだろう。酒&クスリで酔っ払い、常識ではあり得ない彼らの奇行・愚行は、常人には先が読めず、ある意味ミステリー小説以上にミステリー。観る者の想像力をかきたて、裏切りで応えてくれる。その面白さは今回も健在だ。
あえて言うなら、前作のラスベガスに比べて、タイという舞台はやや派手さに欠けたかなと思う。しかし、エログロネタは確実に本作の方が過激(通常版はモザイクが入り一部シーンカットもあり。六本木のTOHOシネマズ六本木ヒルズのみ『R18+無修正バージョン』を上映中)。数々の伏線をちりばめ、タネ明かしはエンドロールまでお楽しみ。花嫁の弟クンの指がなくなったわけは、 なぜアランが坊主に?… 最後の最後まで観客の心をつかんで放さない構成はお見事。
バード
オススメ度:☆☆☆☆