熱中症はお年寄りばかりでなく、乳幼児にとっても怖い。先週金曜日(2011年7月12日)、愛知県豊田市で3歳の女の子が車の中に3時間置きっぱなしにされ、死亡する事故があった。母親が午前6時から3時間、交際している男性の車に移動していた最中に起きた。似たケースで、親がパチンコ中に車内の子どもが死亡するケースもあるが、ふだんでも細かい注意が必要だ。
ちなみに、「スッキリ!!」のスタッフが千葉県船橋市の屋外駐車場でエンジンを切ってクーラーをつけずに調べてところ、朝6時に30度だった車内の温度は午前9時には45度に上がっていた。小児科医によると、45度では大人でも意識を失って命をなくす場合もあるという。
注意したい!これが危険サイン
猛暑の中、保育園や幼稚園では子どもたちの熱中症対策に知恵を絞っている。園児が外で遊ぶ時は地面への水撒き、室内にいる時もこまめな水分補給などだ。
では、家庭ではどんな注意が必要か。どれぐらいのタイミングで、どのくらい水を飲ませればいいか。小児科医によると、通常、子どもは半日に1回おしっこが出る。半日以上出ていないときは、脱水症状になっている可能性がある。普通におしっこが出ていれば無理に飲ませなくていい。飲みたがるようであれば、飲みたいだけ与えてよい。乳児は2時間に1回50~60ミリリットルの目安に補給するとよい。子どもは寝ている時も汗をかく。起こして飲ませなくてもいいか。よく寝ていれば無理に起こして飲ませることはない。
親が気をつけなくてはならないサインとしては、(1)顔が赤くなる(2)体温が上がる(3)おしっこが出ない(4)ぐったりしてだるそう。こんな症状がでたら、早めに水を飲ませる。そして首の付け根、脇の下、足の付け根を冷やすといい。症状が治まらなければ病院へ行くこと。
ぼんやりして水飲まなかったら即病院へ
司会の加藤浩次「病院に行く見極めが難しい」
コメンテーターの香山リカ(精神科医)「子どもの場合、水を飲みなさいといった時、飲めるのだったら大丈夫だが、ぼんやりしているとか、水を飲む気力もないなら早く行ったほうがいい」
放射能汚染に節電、熱中症。被災地では避難所生活が続く。今年の夏は暑い夏になる。