セシウム牛農家責められるか…飼料入ってこない、満足な補償もない

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   福島県南相馬市の農家が出荷した牛肉から放射性セシウムが検出されたが、この農家から出荷された別の6頭の牛肉が検査されずに放射能に汚染されたまま消費されていたことが分かった。流通先は東京、神奈川、静岡など10都道府県に及ぶ。

すでに一部消費

   東京・府中市内の食肉処理業者が仕入れた牛肉は、国の規制値である1キロ当たり500ベクレルの7倍に当たる3400ベクレルの放射性セシウムが検出された。

   静岡市内の食肉加工業者が購入した肩ロースは、規制値の4倍の1998ベクレルが検出されたが、すでに食肉販売業者や飲食店に売られ、一部が消費されていたという。

   出荷元の農家の屋外に保管したあった飼料を福島県が調査したところ、規制値の57倍に当たる1キロ当たり7万3500ベクレルの放射性セシウムだった。

妊婦や子ども1、2回食べても問題なし

   検査が甘かったとしか言いようがないが、では人体の影響はあるのだろうか。放射線防護学が専門の野口邦和・日大専任講師は「妊婦や子どもが1回や2回食べても線量が低いので問題ない」という。しかし、検査体制については次のように指摘する。

「検査方法が不適切。牛の尿を検査することで体内に放射性セシウムを取り込んでいるかどうかある程度推測できる。それに、県のほうで飼料の管理をもっと徹底するよう指導すべきだと思う」

   司会のみのもんた「その通りだと思う。4か月もたってこういう不手際というのはまずいね」

   ただ、出荷した農家への同情論もある。弁護士の萩谷麻衣子は「もともとは福島に飼料が入ってこない、高騰している、満足な補償もないという事情があり、気の毒だなという気がする」という。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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