司会の加藤浩次も顔をほころばせながら、「これは凄い発見ですよね。ウナギがいつどこで産卵するかは長年、謎に包まれていたわけで、水深も深海とされていたのが200メートル付近だという。この卵で天然ウナギの養殖に成功すれば、ウナギはもっと身近な食材になる」と話す。
コメンテーターの勝谷誠彦(コラムニスト)も「昨日はアメリカのスペースシャトル打ち切りが話題になったが、日本では世界初の発見。不思議な関係ですね」
ウナギは高級食材という前提で番組は進んでいたが、いまやウナギは中国などからの輸入が急増していて、安いウナギはかなり安いはず。ただ、養殖ウナギはまず稚魚を確保しなければならず、それが激減したりヨーロッパでは輸出規制になっているため、国内養殖が難しくなっていることが問題になっている。たしかに、卵採取で完全養殖が実現すれば、国内産ウナギが安くなるが、番組ではずいぶんと先の話のような印象だった。土用の丑の日に引っかけた話題として取り上げるのはいいが、無理づくりの感が否めない。
文
ナオジン| 似顔絵 池田マコト