「子どもたちの体の中で放射能が絶えず遺伝子に影響を与える。あってはならないことです。何十年後の因果関係をどう証明するのですか」
司会のみのもんたが語気荒くこう吠えた。批判の矛先は、福島第1原発事故で飛散した放射能線による子どもたちの内部被曝調査を、「線量が低いので必要がない」と拒んできた政府だ。
福島の子ども内部被曝。政府「問題ない」
「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」が、福島市内の6歳から16歳の子ども10人の尿を採取して検査したところ、微量だが全員から放射性セシウム134と137が検出された。高い数値としては、半減期が26・6年と長いセシウム137が7歳男子で1リットル当たり1・30ベクレル、8歳女子で同1・19ベクレル、9歳男子で同1・22ベクレルだった。
50年前の1960年代に米ソが競って大気核実験を行った時期に、中学生の尿検査で検出された範囲内といわれ、政府はこの検査結果について「健康に影響ない範囲」としている。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト