英会話女性講師のリンゼイ・アン・ホーカーさん(当時22歳)殺害で、殺人、強姦致死、死体遺棄罪に問われている市橋達也被告(32歳)の第3回公判が昨日(2011年7月7日)千葉地裁で開かれた。市橋は殺害までの経緯、殺害の様子を語った。
涙ぐみ、何度も「すいません」
阿部祐二リポーターによると、「市橋被告は時々涙ぐみ、何度もすいませんを繰り返し、リンゼイさんとの出合いから死までの経緯を語りました」という。
市橋がリンゼイさんを最初に見かけたのは地下鉄東西線の行徳駅。海外への留学を目指して英語を勉強中だった市橋は、西船橋駅でリンゼイに「英語を教えてくれないか」と話しかけ、5日後の個人レッスン終了後に「レッスン料を忘れた」と言ってリンゼイを自宅に連れ込み、その直後に性的暴行に及んだ。動機について、「彼女と親密な関係になりたかったからとも語り、最後まで殺意を否定しました。しかし、その一方で市橋被告はリンゼイさんの手足を縛って浴槽内に放置していた」(阿部)
リンゼイさんが逃げようとしたため、上半身に覆いかぶさって、左腕でリンゼイさんの顎周辺に手を回して死に至らしめた。
「殺意」立証のポイント
司会の加藤浩次「彼女の首を圧迫していたことは分からなかったと言っているらしいが、自分が首を絞めていることに気づいていないなんて、そんなことがありえるのか。今後、殺意の有無の確認はどうなるのか」
コメンテーターの八代英輝(国際弁護士)「2つのケースが考えられます。1つは事前に計画を立て、犯行に及んだのか。それとも何かをきっかけに激情に駆られ殺してしまったのか。どちらかになるかによって、裁判の流れも変わってきます」
キャスターのテリー伊藤「市橋は不思議な人間性を持つ男。親密になりたかったと語る一方で、首を絞めている。自分中心で、今後はこういうタイプの男が増えるでしょう」
第4回公判では検察側が反対尋問を行い、リンゼイさんの父ウィリアムさん(58)が検察側証人として証言。判決は来週21日の予定だ。