被災地の声伝え続ける「臨時災害FMラジオ」79・3MHz

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町民討論会

   女川災害エフエムは4月下旬、被害を免れた小学校の敷地の一角、小さなプレハブ小屋で開局した。1ヶ月ほど経つと、生活情報だけでなく、町の復興を目指すため、町民のナマの声を伝えてくべきではないかといった考えが、メンバー間に広まった。町民の討論番組はどうか?

   星永さんは反対した。無用な混乱を招き、自治体側から文句を言われたりして、最悪FMの廃止につながるのではないかと懸念したのだという。保身的な態度を、自ら「ダメ人間だなあ」と自嘲する。それでも、ついには「町民のナマの声を」というメンバーの考えを受け入れた。いま、FMは町民の復興への思いを多く放送しているという。

   臨時災害放送局は通常、災害から2ヶ月程度で終了するものだが、現在も19の局が放送を続けているという。女川災害エフエムは8月下旬まで存続が決まっているが、その後は未定。コミュニティFMへの発展を目指すメンバーもいるとか。

ボンド柳生

NHKクローズアップ現代(2011年7月5日放送「密着 女川災害FMの3か月」)

文   ボンド柳生
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